高知県高知市長浜の住宅地にある酔鯨酒造。
創業は1972年(酔鯨酒造株式会社への改組)の土佐を代表する、東京では一番有名な蔵元がつくる「酔鯨 純米吟醸酒 吟麗」を口コミレビューします。
スッと口に入ってきてキレが良く、飲み飽きしない味わいには、カツオのたたきが良く合います。
酔鯨 純米吟醸酒 吟麗に合わせるならカツオのたたきがオススメ

もし、この酔鯨 純米吟醸酒 吟麗を買って飲んでみようかな?と考えていたら。
カツオのたたきがオススメです。
カツオのたたき、別名「土佐造り」と呼ばれるように高知の名物料理。
新鮮なカツオの表面を火であぶって冷水に入れて身を締める。
生姜、大根おろし、にんにく、ねぎ、あさつき、などの薬味をたっぷりかけて、たれもたっぷりとかけていただくカツオのたたきは食べごたえがあって、最高に旨い料理ですよね。
このカツオのたたきに良く冷やした酔鯨 純米吟醸酒がほんとに良く合うんです。
酔鯨 純米吟醸酒 吟麗がオススメの理由

酔鯨 純米吟醸酒 吟麗は、お酒の造り方としては純米吟醸。
純米吟醸酒は米・米麹・水を原材料にしてつくりますが、お米を60パーセント以下まで磨いたもの(精米)を使います。
お米は磨くほど雑みが取れて、これを使って仕込んだ日本酒は味わいも繊細になって香りも華やかになっていきます。
華やかな香りが出るためには低温で長時間発酵させることが必要になってきます。
さて、このお酒がオススメの理由、一つ目はこの華やかな香りが控えめで酸味とうまみのバランスが取れている。
そして二つ目、スッと口に入ってきてキレが良いから。
香りが控えめ、キレが良いのが何と言っても食事と一緒に飲むには大きなポイントだと感じるのです。
実際、純米吟醸酒、吟醸酒は食事と一緒に飲むと香りが邪魔して食が進みにくことが多いです。
私も色々な日本酒に興味があって飲んできましたが、最初の一杯目、吟醸タイプは確かにおいしい。
でも食事と一緒だと、もう飲みたくないかな、となって他の日本酒やビールに戻ったりしていました。
そんなわけで、お酒の造り方からすると飲み飽きするかな?と思いきや、この酔鯨 純米吟醸酒は食事に合うお酒をつくる、という蔵の方針が良く現れているお酒です。
キレが良く、香りがおだやか、料理の良さを引き出すお酒に仕上がっています。

補足:精米歩合とは?
精米歩合とは、お酒つくりに使うお米がどれだけ削られているか?を表す数値。
例えば精米歩合40%とは、なんとお米の周りを60%も削っているということになります。
この酔鯨 純米吟醸酒は精米歩合が60パーセント以下なので、周りのお米を40パーセント削っていることになります。
ではなぜ、そんなことをするんでしょうか?
それはお米を削って心白と呼ばれる米の中心部を使うことで、雑味のないお酒を作り出す事ができるから。
というわけで、この精米歩合の%が高いほど、雑味がなく、まろやかでランクも上級の日本酒になっていきます。
また精米歩合が何%かで、日本酒の種類も分けられてきます。
酔鯨 純米吟醸酒 吟麗のオススメの飲み方は?

酔鯨 純米吟醸酒 吟麗は良く冷やして飲んでください。
あまり冷やしすぎると香りなどの風味が感じられなくなるので、注意してくださいね。
適温はビールと同じ
7~10℃。
冷蔵室での保存だとやや冷え過ぎるので、
野菜室や冷蔵庫の
ドアポケット付近で保存するのがよいです。
「外国人にも人気の「suigei-junmai-ginjyou」」
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出典:酔鯨酒造[/caption]
ここ10年ほどの間に、海外への日本酒の輸出量が増えています。
一つには、日本食が海外で人気となってきたことが大きいです。
天ぷらや寿司は言うに及ばず、ラーメンや牛丼などのチェーン店が進出しているほど。
2013年のあるデータによると、フランスには約1000件、イギリスには500件以上。
香港にもすし屋や居酒屋などが900件もあるそうです。
出典:2013年、和食がユネスコ世界無形文化遺産に!~「なぜ和食は世界一なのか」 永山久夫著(朝日新書):|NetIB-NEWS|ネットアイビーニュース
アメリカでは、和食は完全に食生活の中に定着しています。
和食は、健康的なイメージから多くのアメリカ人から支持を受けています。
レストランで日本酒を提供するだけでなく、一般の小売店でも販売していて人気があります。
お刺身や魚料理に合わせて飲むのが最高にうまい、この「suigei-junmai-ginjyou」。
当然ながら、アメリカや海外でも大人気の日本酒です。
海外向けの酔鯨酒造のサイトもカッコ良いです。
Enjoy SAKE Life
酔鯨 純米吟醸酒 吟麗は高知県高知市長浜の酔鯨酒造で

酔鯨酒造は、高知県高知市長浜の住宅地にある酒蔵。
土地柄、冬場の仕込み時期でも気温が高く、微生物を使って仕込むお酒つくりには困難が伴います。
これを解決するために少量で仕込む、麹をしっかり作って良く発酵させる、の二点を心がけてきたそうです。
少量だと温度管理に目が行き届いて発酵させるのに良い状態をつくりやすい。
また、麹をしっかりとつくると、原料のお米が良く溶けて良く発酵し、程よい酸味が生まれてキレの良いお酒に仕上がるとか。

土佐には伝統的な宴会料理、皿鉢料理があります。
海の幸と山の幸に恵まれていて、カツオや天ぷら、寿司、四万十川の鮎など、盛り沢山に一つの大皿に盛り付けた料理で、お酒を楽しみ、会話を楽しむという宴会文化があります。
見た目だけでもとても豪華な料理ですよね。
この土佐の料理文化に合わせて、お酒も料理に合う、料理を引き立てる味わいが求められます。
酔鯨酒造はそんな背景もあり、食事とともに飲む食中酒として味わいを追求してきました。
確かにこれだけおいしい料理があると、日本酒も一緒に飲んでワイワイと楽しんで飲みたいのもわかります。
自分もお酒は料理と一緒に楽しむのが大好きで、食ありきだと考えているので、この蔵元のお酒造りの方針、とても納得です。
まとめ
酔鯨 純米吟醸酒 吟麗の詳しいデータなど:
原料米/松山三井
精米歩合/50%
アルコール度/16度以上17度未満
日本酒度/+7 酸度/1.6
アミノ酸度/0.9
使用酵母/KA-1(熊本酵母)
この酔鯨 純米吟醸酒 吟麗は、東京では一番有名かも?な日本酒で、今ではスーパーやコンビニでも買えるほど。
それだけ企業努力をされたわけですが、お刺身などに合わせて日本酒を飲んでみたいなら、酔鯨 純米吟醸酒 吟麗はオススメです。]]>